そのへん。の日記

好きなことだけ書いてます。

校長先生の話ってみんな聞いてないし覚えてないよね。でも私、唯一覚えてる話あるんだ。

全校集会、終業式、始業式、卒業式などにある校長先生の話。これはだいたいみんな聞いてないでおなじみです。朝、わざわざ体育館に集められ立ちっぱなしの最後の最後、「校長先生のお話です」

疲れたー、座りたい―。眠いー・・・・。ってみんな思って、絶対誰も聞いてないのになんで話すんだあのおじさん・・・・・。って思ってました。

 

校長先生は学校の長、一番偉い人、それが故に基本直接話す機会がない、ほとんど知らない先生、名前も知らないかも・・・・。知らないおじさんの話を聞かされてるわけです。それは興味ないですわ。

知らない人の話聞いても面白くないし、そもそも聞く気にもあまりならない、校長先生の話ってそんな感じでした。

 

でも、そんな校長先生の中で唯一今でも話を覚えている校長先生、校長先生の話があります。その校長先生は「いい先生」でした。小学校頃の校長先生だったので「いい先生」は単純におもしろくて、優しい先生、その先生はまさにそんな先生でした。

そしていろんなことを知っている先生でもありした。そりゃあ、小学生にしたら大人なんだから知ってることが多いのは当たり前ですよ。でも、校長先生はわかりやすく、面白く話してくれました。

今思うと、ダンブルドア先生!!まさに魔法使いみたいな先生でした。そして話す機会もたくさんありましたし、校長室にもよく行きました。

 

私が覚えている話は

濁った水をきれいにするにはどうすればいいのか

という話。

体育館のステージに立つ校長先生はそこで、花の鉢植えに濁った水を流します。鉢植えの下から流れ出る水は透明で、水をきれいにするのは自然のものなんだよ、だから自然を大切にしようね。

というお話でした。

これはいわゆる「ろ過」で石や土の入った鉢植えが濁った水をきれいにするなんて!と当時は衝撃でした。水をきれいにするメカニズムはいろいろあるかもしれないけれど、とにかくその光景が本当に衝撃的だったのです。

 

自然を大事にしなきゃ!!と思った私は、

その話を聞いてから犬の散歩の途中にゴミ拾いをするようになりました。

 

その先生は私が小学校を卒業する前に異動してしまいまいとても悲しく、残念でしたが、今でもこの話を覚えているということは私にとってかなり衝撃で、人の話を聞いて初めて自分の気持ちが動き行動に結び付いた出来事だったと思います。

 

 

小学生の世界には家族と友達、先生そして学区内といフィールドしかないんですから、そんな中で影響される人が居たということ、それはとても幸せなことです。

 

 

小学校の先生はみーんな素敵な先生でした。今思い出しても本当にそう思います。

 

 

改めて、先生、校長先生、ありがとう。

 

 

 

みんな、校長先生の話、ちゃんと聞こうね。